私達は、毎日、いろんな場面でナレーターの仕事を耳にします。
ナレーターってテレビ局のアナウンサーの仕事の一貫というイメージもありますが、実際にはナレーター専門で仕事をしている人もいます。
では、ナレーターにはどうやったらなれるのでしょうか。ナレーターになりたい人におすすめの声優養成所などの情報を紹介しましょう。
Contents
ナレーターはどうやって目指せばいいの?
ナレーターを目指すには、声優養成所や専門学校に通って事務所所属オーデイションに合格するのが早道です。
ナレーションのお仕事が多い事務所というのがあるので、ナレーションのお仕事がしたいという人はそういったところに卒業生を輩出しているプロダクションやそこの事務所直属の養成所を狙うといいでしょう。
どういったところがナレーションに強いかはまた機会があればお話しします。
声優になるための情報はかなりありますが、ナレーターってどうやって目指すのかの情報って限られていますよね。
ここではナレーターになるための道のり、そしてナレーターになった後ナレーター業だけで食べていくにはどうしたらいいのかについてお教えします。
ナレーターになるための、学校・養成所の選び方
ナレーターといっても実際にナレーションのお仕事をしているのは、ほぼ声優と呼ばれる人たちかアナウンサーです。
ナレーション専門の小さいナレーター事務所や習い事的なものはありますが、やはりテレビなどでバリバリナレーターとして活躍したいと思うのなら声優系の学校に行くことがおすすめです。
声優の養成所でもナレーションだけに特化したコースもありますのでそういったところを選ぶのもいいですね。
おすすめの学校・養成所
ここではナレーターになるための、おすすめの学校をランキング形式で紹介します。
第1位 アミューズメントメディア総合学院 (AMG)
ここはいろいろと群を抜いています。
まず特徴として設備が大変整っていること。
もう一つは、2年全日制(ほかのコースもあります)にすることにより、事務所に直結して所属できるまでの力を養います。
これにより、卒業してもまた養成所に通わなければならないいわゆる養成所ジプシーにならなくてすむ可能性が高いといえます。
そしてここの最大の魅力ですが、大手事務所に所属できる人数がおそらくほかの専門学校に比べて圧倒的に多いことです。
2017年の例ですが、青二プロダクションに5名、81プロデュースに8名が所属オーディションに合格してジュニア所属となっています。
はっきり言ってこれは驚くべき数字です。
なぜなら、青二プロダクションも81プロデュースも自社で養成所機関を設けています。
未来のスターを育てるためという目的はもちろんですが、各社にとって養成所はビジネスとしても重要な役割を果たしていることは確かです。
ですので一昔前まではよそから人をとってきても年に一人とか二人でした。しかも事務所に何らかのツテがある人のみです。
これは何を意味するのかというと、噂の範ちゅうですが、アミューズメントメディア総合学院が事務所にお金を払っているなどの何かしらのサポートをしている可能性です。
ジュニア所属後もそのあとに所属のための関門があるのですが、専門学校の人は切りにくいという話を聞いたことがあります。
これらのことから、2年間みっちり整えられた設備でトレーニングを積み、そのあとは学校のサポートがあり事務所所属への道が開けているという両面からのバックアップで、本当に強い力のある学校だと考えます。
ちなみに、養成所ではアフレコ実習のようなものは数回程度です。基本は現場に行って見様見真似でやります。
ですが、専門学校ではこういったアフレコ授業をきちんとやってくれるので、実際に現場に立ったときに養成所出身者とはこういう所で差が出ます。
【ジャンル】専門学校
【場所】東京都渋谷区
【期間】本科/全日2年
【費用】声優学科 初年度 入学金:10万円/授業費:88万円/施設設備費:20万円/演習実習費:10万円 合計128万円
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 専門学校のため、提携プロダクション自体はありませが、複数のプロダクションのオーディションが受けられます。
LINEからも無料で資料請求できます
第2位 日本ナレーション演技研究所
特筆すべきは、「ナレーターセミナー」というコースがあることです。
ナレーション専門のコースがあるのは大手事務所付属養成所ではあまりありません。
ナレーションを学校や養成所で教えてもらえる機会はありますが、ほかにもダンスや音楽、舞台実習、発声・アクセントなどの基礎練習から演技の基礎などやることがいっぱいで、あらゆる種類(例えばキャラクターナレーションやバラエティー系やら)のナレーションを深く突っ込んで教えてくれるまではできないというのが現状です。
なので、ナレーターを目指す人には本当におすすめです。
週1日3時間なので働きながら、大学に通いながらうけることができます。
またほかの声優のコースと並行して受けることもできます。
日本ナレーション演技研究所の母体はアーツビジョンや、アイムエンタープライズという大手声優・ナレーター事務所です。
ここはどちらかというとアニメやアイドル声優といった分野に強い事務所ですが、ナレーションの仕事がないわけではありませんしそういった方面にも力を入れていこうということだと思います。
また、東京だけではなく大阪・名古屋にもこのナレーターセミナーのコースがあるので、地方は特にナレーション専門で教えてくれる大手事務所が受け皿にある養成所的な機関がないのでここは注目ですね。
【ジャンル】声優養成所
【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台
【期間】1年~
【費用】
・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円
・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円
・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円
※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
第3位 インターナショナルメディア学院 (IAM)
堀川りょうさんが学院長を務め、宮村優子さんが講師をされている学校です。全国各地に学校があるのが魅力です。
特筆すべきは、通学中のデビュー率70%台という異常なまでの高さです。
通常このようなことは考えられません。
これにはこの学校の「生徒をデビューさせるんだ!」というものすごい熱意の表れだと思います。とにかく結果にこだわっていると言えるでしょう。
ナレーターになるためというよりはアニメのお仕事がしたい人向きだと思われます。
【ジャンル】声優養成所
【場所】全国に19箇所(東京、札幌、仙台、八王子、横浜、秋葉原、柏、宇都宮、大宮、新潟、長野、金沢、浜松、名古屋、大阪、高松、岡山、広島、福岡)、海外(ハワイ校/香港校)
※その他、オンライン校が全国にあります
【期間】2年間
【費用】月謝制(入所金:108,000円、月謝:ベーシックコース月謝43,200円 年間518,400円+108,000円=626,400円/アドバンスコース(2年目)月謝54,000円 年間648,000円)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 IAMエージェンシー、アズリードカンパニー
オンライン説明会・LINE相談会も実施中
学校、養成所を出たあとはどうすればいいか
これは事務所に所属することができたかどうかによって変わってきます。
事務所に所属できた場合
事務所に所属できたのなら、ほとんどの人が初めはアルバイトなどをしながらお仕事が入ってくるのを待ちます。
事務所によってはお仕事がなくても事務所に顔を頻繁に出し、自分の存在を知ってもらい、自分で作ったサンプルヴォイスをマネージャーに聴いてもらいいろいろとアドバイスをいただいたりします。
ナレーションのお仕事がしたいのであれば、ナレーションのお仕事を持っているマネージャーのところにサンプルヴォイスを持っていくなどして、マネージャーとコミュニケーションをとり「自分は特にナレーションのお仕事がしたい」という気持ちを伝えましょう。
学校から事務所に所属した段階ではほぼ「預かり」の状態で、数年後に(だいたいは2~3年)それまでの実績をもとに本所属させてもよいかどうかの査定があります。
自ら預かりの間に辞めていく人もいてこれに残って本所属となるのはわずかです。
ですが、この段階でダメでもよその事務所に所属できることもあります。
事務所に所属できなかった場合
続けたい人はもう一度養成所に入り直すことになります。
事務所に所属したことがない人がフリーとなってお仕事をするのは非常に困難なので、やはり事務所所属を目指すべきでしょう。
私の周りの人は、あきらめなければいつかは事務所所属となり、一度はお仕事をもらえるという感じです。
駆け出しの初心者からナレーター一本でやっていくまでに必要な事
お仕事をいただいた時に、番組のスタッフさんと仲良くなることは非常に有効です。
やはりコミュニケーションをうまくとれる人は、また次にもお仕事をいただけます。つまり指名してもらえるということです。
スキルの面では、とにもかくにもひたすらあきずに練習することです。
特に男性は女性に比べて不器用なので人の10倍は練習しましょう!そのかわり女性に比べてうまくなりさえすれば男性は業界では人数が少ないので、稼げるようになりますよ!
また、視聴率が取れるナレーターというものが存在します。
こういった人を目指すためにも、日ごろからナレーションの流行りなどをチェックしておくのも有効です。
また、「この番組のナレーションはどこの事務所の人がしているのか」、「自分の所属しているところならどのマネージャーがこの仕事を持っているのか」などチェックしている人もいました。
どうしてナレーターを目指したの?先輩たちの声
ナレーターのプロにどうやってナレーターを目指したのか、体験談を調べてみました。
歌は子どもの頃から得意でしたし、大学時代、歌の仕事もやっていました。演奏会や披露宴での司会経験も既にありました。声優?アナウンサー?ナレーター?そういう声の仕事、意外とイケるんじゃないか。そう考えたのでした。
しかし、いくら自分で考えても答えは出ません。判断する材料が何もないからです。友人知人に相談しても同じでした。声の仕事をやっている人なんて周りにいなかったので、
「よく分からないけど、大変な世界だよ。食べていけないよ。安定しないよ。」
と反対されるだけ。。。
そんな時、とあるナレーターからこんなアドバイスをもらいます。
・アナウンサーを目指すには顔が良くないから厳しい
・声優を目指すには今の年齢からでは遅いし、東京に出てこないといけない
・ナレーターを目指すのは今からでも可能。地方にも仕事がある
→ナレーターを目指してみたら?
漠然と声の仕事に興味を持っていましたが、何を目指すのが自分の適性に合っているか分からない。
だったら実際にその仕事をやっている人に相談すれば、方向性が見えるのでは、そう考えました。
かくして僕はナレーターを目指すことになったのです
小学校の国語の授業で朗読をすることが好きだった私は、漠然と「声」の仕事につきたいと思っていました。それで興味を持ったのは、アナウンサーとナレーターです。
最初は、アナウンサー志望だったのですが、スクールに通って勉強をするうち、徐々にナレーションの魅力を知り、ナレーターを目指すことにしたのです。
出典:ネット調査
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ナレーターはアニメのお仕事のようにいちいち経歴にのらず目立ちませんが、稼げるのはナレーターだと思いますし、アニメのお仕事だと年齢が上がってくると入れてもらいにくくなるので、ナレーションができるというのは強みになりますよ。