声優養成所は、いろんなところを比較して、自分にあったところを選ぶことが大切です。
今回は、声優養成所の中から、「ぷろだくしょんバオバブ」の付属養成所である「B・A・O」についてご紹介します。
Contents
声優養成所「B・A・O」とは?
「B・A・O」は、声優プロダクションである「ぷろだくしょんバオバブ」を受け皿に持つ声優養成所です。
「ぷろだくしょんバオバブ」は古くからある老舗の声優事務所の一つで、仕事の内容もアニメーションから外画、ナレーション、ヴォイスオーバーまでと幅広くあります。
一時期所属声優がごっそりと抜けるなど大変な時期もありましたが、安定した事務所の一つであることは間違いありません。所属人数も多すぎず少なすぎずちょうど良いのではないかと思います。
「B・A・O」は、二年間の養成期間があります。二年の養成期間を経たあとぷろだくしょんバオバブへのジュニア(預かり)所属オーディションを受けることができます。そのあたりで卒業発表会をするので、この発表会もおそらく審査の対象になるのではないでしょうか。
資格として「基礎訓練を受けた15歳以上」とありますので、まったくの演技未経験者では入れないでしょう。
入所から「ぷろだくしょんバオバブ」所属までの流れ
- 入所審査
- 養成所「B・A・O」(2年間)
- 預かり所属オーディション
- ぷろだくしょんバオバブ 預かり所属
優秀者は、養成所卒業前に預かり所属になる「飛び級制度」もあります。
入所時期・年齢制限・募集人数など
- 入所時期:毎年4月~(約1年間のレッスン)
- 年齢制限:16歳~29歳まで
- 募集人数:1クラス20名まで×3~4クラス
B・A・O レッスン内容
レッスン内容は、アニメ、吹き替え、オーディオドラマ、朗読、ナレーション、スタジオマナー講座、業界総論などで、実際にスタジオを使用したレッスンもあります。
2名の専任講師が主にレッスンをして、特別講師のレッスンが1年目は16回、2年目は12回あります。
だいたい月1回ペースのゲスト講師を招いたレッスンはどこの養成所でもやっており、たいていはそこの母体のプロダクションの所属声優かマネージャー、音響監督などの外部の方を招いての講義というパターンが一般的です。
B・A・O レッスン期間
レッスン期間 | 2年間 |
レッスン回数 | 時間を週~回 |
レッスン:週1回2時間30分+ダンスレッスンが隔週月曜日に13時~14時クラスと14時30分~15時30分クラスがあります。
B・A・O 費用(学費)
「J.ボイスタレント・プロフェッショナルスクール」で、1年間にかかる費用は72.6万円。
内訳は下記のようになっています。
入所金・レッスン料金・教材費などの合計
費用:1年目は入所金を含めて34万円+2年目は27万円=2年間合計61万円
(上記とは別料金で、希望者を対象としてナレーション勉強会やボーカルトレーニングもあります。)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
B・A・O 魅力・メリット
メリット・魅力
- レッスンが少人数
- 自社スタジオがある
- 在学中にもチャンスがある
魅力の一つとして、少人数制なところはおすすめです。
人数が多いとどうしても読んだりする自分の順番が回ってくる回数が少ないので、その分先生のアドバイスや指導などを受ける回数も減ってきます。
一人一人に目が行き届きにくいという感じもあります。
もちろん、他人が同じ内容のものをどう表現するのかなどは本当にためになり、そこから得られる、また盗めるものは大きく、それがのちのち自分の財産となっていきます。
ですから、読む回数が少ない=ダメに直結はしないのですが、なんとなく経験から、これは生徒さんのそれぞれの意識の違いなのかはわかりませんが、他人の表現や技術を盗める人ばかりではないです。
ですので、やはり少人数で他人のも適度な回数を聴けて、かつ、自分の読む回数も多く、ダメ出しをもらったところを再度チャレンジできる人数くらいが、生徒さんからみれば養成所のベスト人数だと思われます。
もう一つの良い点は、「ぷろだくしょんバオバブ」は自前のスタジオを持っているということは大変魅力的です。
スタジオ慣れというものはけっこう重要ですので、スタジオを使用して授業などができるというのは大変プラスです。(もちろん常日頃は違う場所で授業を行ってはいます。)
また、通学中でもお仕事がもらえたり、飛び級制度もあるので、優秀であれば早いうちからチャンスをもらえることになります。ちなみに入所オーディションで入所金が一部免除になったり、特待生制度もあります。
「B・A・O」は養成所にかかる費用がほかのところに比べると低めに設定されているのも良心的で良い点ではないでしょうか。
B・A・O 欠点・デメリット
デメリット・欠点
- レッスン時間が少ない
- 初心者、未経験者NG
- ジュニア期間が長い?
レッスンが週1日で、1回あたり2時間30分と非常に少ないので、二年間あっても足りないのではないかなとも感じます。
そのかわりに入所資格として「基礎訓練を受けた人」となっているのだと思われます。
もし、「B・A・O」に通われる方は(もちろんほかの養成所や専門学校でも同じですが)、自主的な予習復習や舞台経験を積むなどの個人での努力が必須になってきます。
1週間に1回で、かつ時間も短いとなると習い事感覚になってきそうなので、そうならないようにするための「プロになるために養成所に通っているんだ!」という強い意志と覚悟も必要です。
ただ、これを前向きにとらえるならば、「B・A・O」は15歳から通えますので、学生でも学業をおろそかにせずに通えます。
また、努力した人には努力していない人との差ができやすいので、努力できる人にとってはこのレッスン時間の短さが大変優位に働くと思います。
もう一つのいまいちな点は、バオバブのジュニア期間は、ウワサでは5年以上余裕である人もいるということです。
通常は2~3年でギャラが正規の価格になる「正式な所属」になることが多いのですが、やはりギャラが上がると、アニメ業界などは予算も少ないですし、それ以外のナレーションの仕事などでも不景気なこともあり、どうしても仕事が少なくなってきます。
その対策として、ジュニアのランクがついていないギャランティーが安い期間を長くして、その間に業界でしっかりと使ってもらえるような人材になってもらおうということだと思います。
ちなみに、現在は日本俳優連盟(日俳連)に加入していないような小さなプロダクションが、かなり安いギャラで仕事をとるため、これまでの暗黙の了解的な「ジュニア期間は2~3年」という方法では、やはり大きな事務所であっても大変になってきています。
では、なぜこれがいまいちな点かというと、どこかの事務所がそういうことをすれば、ほかの事務所もそうせざるをえなくなり、声優業界にとっても、声優個人にとっても全体的に稼ぎが減るからです。
やはりこの業界の仕組みは諸先輩方が声優が食べていけるようにと苦労して作られてきたものですので、賛否両論あるかとは思いますがこれは均衡を崩すようなことであり、自らの首を絞めることなのではないかなと感じます。
声優養成所「B・A・O」の口コミ
ネット上で声優養成所「B・A・O」に関する口コミをチェックしてみました。
出典:ネット調査
いやー、なんと言うか綺麗な舞台でしたね。
セットが綺麗、照明が綺麗、って意味じゃないんだけど、セリフの言い回しや抑揚、仕草とかが丁寧。
特にセリフ。声優養成所だけあって皆、扱いが上手かったなあ。面白かったわ
出典:Twitter
声優養成所「B・A・O」はこんな人におすすめ
「ぷろだくしょんバオバブ」は昔からある安定したプロダクションであることは間違いありません。
毎年体験入学なども行っていますので、どういった雰囲気なのか実際に見ておくのもよいでしょう。
ちなみにバオバブさんは同じ建物内に稽古場と事務所がありますので、体験入学に行けばだいたいこんな所なのか~というのがわかりますよ。
勘違いでなければ発表会はおそらく稽古場だったと思うのですが、かなりこじんまりとしたところでされていた記憶があるので、一般の人が観られるのかはわかりませんが、もし観られるようなら一度観ておいてはいかがでしょうか。
どのくらいのレベルかなどがわかりますし、いろいろと勉強になると思いますよ。
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