声優養成所

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」の評判は?カリキュラムの充実が魅力

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声優になる方法は、専門学校に通ったり、声優養成所に行ったり、劇団に入るなどの方法があります。

通いやすいところを選びがちですが、それぞれ特徴がありますから、目標を達成するには自分にあったところを選ぶのが大切。

ここでは、「アトミックモンキー/声優・演技研究所」について詳しく説明しましょう。

 

声優養成所はどこも同じじゃないんだよ。特徴をしっかりチェックして自分にあったところを選ぼうね

 

 

「アトミックモンキー/声優演技研究所」って?

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」は、声優事務所である「アトミックモンキー」を母体に持つ声優養成所です。

「アトミックモンキー」は、主にアニメーションのお仕事に強い、比較的新しい事務所で、事務所全体の人数自体は80人くらいと中規模クラスの事務所です。

所属メンバーは、ほかの事務所でかなりお仕事をしていたような人が移籍してきているケースが多いです。

 

「アトミックモンキー/声優演技研究所」の通称は「アト研」。次にアト研についてもう少し詳しく説明しますね。

 

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」の概要

 

アト研のカリキュラムや事務所所属までの流れ、費用について調べてみました。

 

アト研のカリキュラム内容

 

アト研のカリキュラム内容は次のようになっています。

【通常講義:週1回2時間半】

【プロダクションによる特別講義:年複数回】

・ボイスサンプル制作

・スタジオ実習

・マイク・録音・自主トレーニング方法

・業界関係者を招いての講義

・コミュニケーション

・発声・発音・滑舌

・ヘア&メイク・撮影

・アクション稽古

・全体交流

・ゴスペル

・ボイストレーニング

・マネージャーによる講義

 

特筆すべきは、「マイク・録音・自主トレーニング方法」です。

マイクの機種により性能が変わるので扱い方も変わり、その上でのマイクの使い方を音響のプロの方に教えてもらえます。

また、自宅での自主トレをするための録音方法なども教えてもらえるのはとても良いことです。

実際、男性陣はそういった機械関係に強く積極的に音質なども含めて研究していくのですが、女性の場合、録音や機材・音質にこだわっている人は少なかったりします。

機材について、教えてもらう機会はそうそうなく、自力で調べたり同業者の友達と情報交換するくらいしかない場合が多いので、こういったその道のプロに教えてもらえるのは非常に役立つと思われます。

 

女性声優
そうそう、機械関係に弱い女性は多いよね~。でも、自主トレにもオーディションにも録音は必要!そのノウハウを教えてもらえるのは嬉しいね。プロになってからも絶対役に立つわよ

 

「コミュニケーション」の授業もあります。

実際に仕事をしていく上では、実のところ実力よりもこのコミュニケーション能力のほうが重要な場合が多いので、養成所生は学生さんや社会に出たての世代が多いかと思いますので、大変役立つのではないでしょうか。

「ヘア・メイク・撮影」のレッスンは、ほかの養成所でもよくあるカリキュラムですが、プロになると何かと写真やビデオを撮られる機会が多いので、大変役に立つと思います。

特にアトミックモンキーは、アニメのお仕事が多いのでそういった機会はかなり多いはずです。

「いや、自分はアイドル声優的な感じじゃないから関係ない。」とは思わずに、アイドル声優とかは関係なくアフレコ集合写真や、雑誌の取材などはつきものですし、ゲームなどのオーディションで写真を撮られることもよくあります。

宣材写真を撮るときにも役立ちます。ちゃんと真面目に受けておきましょう。

「全体交流」は、ほかの養成所でいうところの合宿のカリキュラムにあたると思います。

研究生みんなでエチュードをやり討論などをすることにより、ほかの人の良いところやそれぞれの個性・考え方などを学び、自分の引き出しを増やしていくことが目的とされています。

そのほかにも、「アクション稽古」や「ゴスペル」などもあり、これらはほかの養成所ではポピュラーではない部類のカリキュラムです。

「ボイスサンプル制作」は自社スタジオで、「スタジオ実習」は自社スタジオを含めた実際のスタジオを使用して行われます。

ちなみに、この特別講義はボイスサンプル制作やアフレコ実習以外は、1~2回くらいの授業になるかと思います。

 

アト研の事務所所属までの流れは?

 

「アトミックモンキー(アト研)」には、基本的には研究所が2年間あり、そのあとにゼミ科があり、所属という流れになっています。

ただ、最初の養成所入所審査の時に優秀と認められれば、二年間ある研究所にはいかずに、研究クラスに一年間通い、そのあとにゼミ科にいき、所属といった流れになる場合もあります。

「飛び級制度」があるため、研究所2年目を飛ばして所属になる人や、ゼミ科を飛ばして所属になる人もいます。

言葉ではわかりにくいのでパターンを以下にまとめてみました。

・研究所1年目 → 研究所2年目 → ゼミ科(事務所管轄)→ 事務所所属

・研究所1年目 → 事務所所属

・研究所1年目 → 研究所2年目 → 事務所所属

・研究クラス(1年間のみ)(事務所管轄)→ 事務所所属

・研究クラス(1年間のみ)(事務所管轄)→ ゼミ科(事務所管轄)→事務所所属

(注意:「→」の部分はすべて審査があります。ダメだった人は退所となります。)

ゼミ科が一般のプロダクションにおけるジュニア(預かり)に近い印象です。

この段階で現場に出すサンプルを作成し、オーディションにも積極的に参加させてもらえる仕組み。

レッスンは、実践レベルで役に立つようなものになっていきます。

 

特待生だけじゃなくて、飛び級も制度もあるし、オーディションにも積極的に参加させて貰える仕組みは、頑張る力になるね

 

アト研でかかる費用は?

 

アト研の費用は次のとおりです。

・入所金:10万5千円

・年間授業料:37万8千円

 

ちょっと高い?

 

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」の良いと思う点

アト研の良い点は、年間6回も事務所審査をしてもらえることです。

6回の内訳は、オーディション形式審査2回(9月・2月)と、録音審査4回です。

9月のオーディション形式審査で、7月・8月に行った録音審査でチェックしていた人をみて、ある程度目星をつけておき、そのあとのボイスサンプル作成などの録音審査も聴きつつ、2月のオーディション形式審査で最終的に判断といった感じでしょうか。

もちろん普段のレッスンの成績表のようなもの(内申書的なもの)は存在し、ある程度は審査をするマネージャーさんの判断材料にはなるかと思いますが、最終的にはマネージャーさんが「この人を売っていきたい」と思うかどうかであり、実際一度きりの審査ではその人がどういった人で、どういった能力を持っているのかは、全部はわからないところもあるかと思います。

そのため、このように何度も審査を重ねることで、事務所側の「こんなはずではなかった」ということも防げますし、生徒さん側にとっても、一度目は緊張してうまくできなかった人でも、二度目は慣れてきて自分の力を出すことができるのではないでしょうか。

 

年6回も事務所審査があるってすごくないですかぁ?

 

また、上記でも説明したカリキュラムの充実度もアト研の大きな特徴のひとつです。

アト研のカリキュラム構成は、所属の役者さんがつくったのではないかと思われるほど、ほかの養成所に比べてもとてもしっかりとした、かつ現場にそくした養成所カリキュラムだと感じます。

さらに、かなり設備が整った自社スタジオがあるのも良い点です。

 

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」のいまいちだと思う点

 

アト研でイマイチだと感じる点は、学費がやや高めに設定されていることです。

ただ、週1回2時間半にしては高いですが、自社スタジオを持ちそこでボイスサンプルを年に何度も作成させてもらえて、実際のスタジオを使用しての授業などはスタジオ代などもかかりますし、撮影なども含めて様々な授業カリキュラムが組まれていることを考えると、時間ではなく経費がかかっているので他に比べて高いのは妥当にも思います。

 

学費が高いのには、意味があるってことなのね

 

もう一ついまいちな点は、かなりの人数をはじめにとるので、入口は広く比較的簡単に養成所には入れるけれど、残るのが難しいといったところでしょうか。

さらに、アトミックモンキーはアニメの仕事はありますが、そのほかの仕事が少なめです。

この仕事で食べていくという観点で考えると、ほぼアニメしかないという状態は厳しいところがあるかと思います。

 

 

アト研のおすすめポイント

 

アト研では、毎年7月と8月に「アト研ワークショップ」というものをやっています。

所属声優さんなどが教えているようです。

受講者は、翌年度の養成所の受験料が免除されます。

ワークショップの受講料は5,000円くらいですので、「アト研」に入ろうかどうしようか迷われている方は一度受けてみることをおすすめします。

 

最近は、体験入学やワークショップをしている養成所が多いから、参加してみるのもおすすめだよ!

 

アト研の口コミ

「アトミックモンキー/声優演技研究所(アト研)」の口コミを調べてみました。

先生が活躍されている人気声優さんばかりなことと、劇団活動も豊富な方々ばかりなので信頼できます。

 

飛び級制度があることと、オーディションがしょっちゅうあるので常に緊張感を持っていられる。

 

週1回2時間半のレッスンなので、これで大丈夫なのか不安になることがある。

 

所属しているほとんどの人気声優は外部からの移籍者がばかりなので、この養成所を第一希望にする理由があまりみつからない。

出典:ネット調査

※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください

 

他におすすめの声優養成所・スクール

声優養成所やスクールは、それぞれ特徴がありますから、自分の目標に合う学校を見つけるのが大切です。

そこで、当サイトでおすすめの声優養成所・スクールをいくつか紹介しましょう。

 

日本ナレーション演技研究所(日ナレ)

「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。

気になる点は、所属オーディションがかなり難関であることで、おそらく他の養成所の比ではないと思います。

日ナレは養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。

能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。

【ジャンル】声優養成所

【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台

【期間】1年~

【費用】

・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円

・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円

・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円

※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

\資料請求は無料/

日ナレ 公式サイト

 

総合学園ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。

その特徴は、プロダクションとの連携に力を入れていることで、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。

その回数は350回以上。1年間にほぼ毎日オーディションチャンスがある学校は他にないでしょう。

ただ、難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。

学費ローンを組むことができますが、自力での返済はかなり厳しい額といえますが、それだけの価値があるという口コミが多いです。

【ジャンル】声優スクール

【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)

【期間: 声優専攻2年間

【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)

※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等

 

インターナショナル・メディア学院

インターナショナル・メディア学院は、堀川りょうさんが学院長をされており、ここ数年右肩上がりで急速に拡大している養成所です。

IAMエージェンシーやアズリードカンパニーを受け皿に持ちます。

あまり声優養成所がない地方にも分校があるので、地方の人にはおすすめです。

入学にあたって年齢制限はなく、50歳以上を対象にした声優シニアクラスもあるので、年を重ねてから挑戦したい方も安心して通うことができます。

【ジャンル】声優養成所

【場所】全国に19箇所(東京、札幌、仙台、八王子、横浜、秋葉原、柏、宇都宮、大宮、新潟、長野、金沢、浜松、名古屋、大阪、高松、岡山、広島、福岡)、海外(ハワイ校/香港校)

※その他、オンライン校が全国にあります

【期間】2年間

【費用】月謝制(入所金:108,000円、月謝:ベーシックコース月謝43,200円 年間518,400円+108,000円=626,400円/アドバンスコース(2年目)月謝54,000円 年間648,000円)

※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください

【提携プロダクション】 IAMエージェンシー、アズリードカンパニー

オンライン説明会・LINE相談会も実施中

インターナショナル・メディア学院 公式サイト

 

 

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