声優という職業が人気になり、中学生、高校生、大学生など、学生のうちから声優を志す方も多いです。
このページでは現役声優さんに記事作成をお願いし、「中学生・高校生・大学生から声優を目指す方法」を紹介していただきました。
Contents
中学生が声優を目指すには、どうすればいい?
中学生から声優を目指すのは素晴らしい事ですが、事務所に所属することや現場に出るのは少々厳しいでしょう。
基本的に声優業界は、子役を使う事がほとんどありません。
私が今まで声優として出演してきた中で、現役の中学生がいた現場は一つもありませんでした。
ほぼ全てのアニメ作品や外画作品で子供の声を演じているのは大人です。
大人の声優陣が声色を変えて子供を演じています。
世界的に有名なアニメや外画の劇場版などになれば、何日もかけて収録を行うので子役が起用されることもあります。
しかし、毎週収録のアニメなどでは収録に時間を割けないことや、18歳未満のスケジュール調整が難しい(夜の収録ができない)という理由から子供を起用することはほぼありません。
収録の融通が利く、「子供の声を出すことができる大人」の声優陣を起用します。
つまり、中学生ぐらいの年齢の子役がアニメや外画で起用されることはほぼないという事です。
声優を目指す中学生におすすめの進路
まずは高校に進学することを第一に考えてください。
正直、声優になるのに中学生という年齢はまだ早いです。
高校を卒業してからでも十分時間はあるし、色々な選択肢も増えます。
高校進学を考えながらも、声優を目指している中学生にできることは「レッスン」です。
近くのボイスレッスンに通うも良し、ちょっとした勉強ができる養成所に通うも良し、お金をかけずに自分で活舌の練習をすることもできます。
今のうちから、声優になるための準備をしてください。
「オーディションを受けて、早く声優事務所に所属したい」と考えている方もいるかもしれませんが、中学生の年齢で受けられる声優系のオーディションはまずありません。
もっと本格的に行動を起こしたいという方には、「劇団」をおすすめします。
ただし、名前をきいたことがないようなところではなく超大手劇団です。
劇団四季はミュージカルなので他の2つと少し異なりますが、誰もが知っている超大手劇団であればレッスンもしっかりしていますし、もしかしたらデビューの可能性もあるかもしれません。
舞台に出演すれば確実に演技力もついてきます。
いざ声優を目指そうと思った時に、他のライバルより一歩進んだところからスタートが可能です。
中学生と言う年齢では、声優を目指そうと思っても選択肢がほとんどないのが現状。
ただ、焦らずゆっくりと今出来る事をやっていけば、いつか形になる時がきます。
こちらの記事で、「劇団員→声優」になった方の体験談をまとめています。合わせて参考にしてみてくださいね。
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【劇団出身の声優が語る】劇団のメリット・デメリットと選び方!声優を目指して劇団に入るのも有り
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中学生から声優を目指すなら保護者の理解も必須
中学生から声優を目指すときに重要なのが「親御さんの理解」です。
自分がやりたい事をやるのは大事ですが、金銭面の問題もありますし、なにより未成年なので保護者の承諾がないと何もできません。
しっかり説明したうえで、親御さんが賛成してくれるのならば大いに挑戦してください。
反対されているという方は、今からしっかり熱意をもって説明していけば数年後には賛成してくれることもあるはずです。
高校へ通いながらでもゆっくり説得していけばいいと思います。
声優というお仕事は不安定なお仕事なので、親御さんが心配するのも当然のことです。
焦る気持ちもわかりますが、中学生ならまだまだ時間があります。
声優を目指すのに手遅れという時期はありませんので、しっかり自分の将来を考えていきましょう。
高校生が声優を目指すには、どうすればいい?
高校生の場合は、中学生や大学生よりも選択肢が大幅に増えます。
ちょうど進路を決める時期なので当然と言えば当然ですね。
まずは高校卒業後の進路。
声優系の専門学校へ進むか、事務所の養成所へ進むか、劇団へ進むか、自分の目指したい声優像によって進むべきところも変わります。
- 全日制でしっかり学ぶなら専門学校、そのぶん学費も高め
- アルバイトで生活しながら学びたいなら養成所
- 演技の勉強もしっかりしたいなら劇団
簡単に説明すると上記のようになります。
生活スタイルや金銭的な問題、学びたい分野、目標としている声優さんなどによって進む道も様々。
気になるところがあれば、積極的に見学に行きましょう。
ネットの情報やパンフレットだけじゃわからない、雰囲気みたいなものがわかるので絶対見学した方が良いです。
大学生が声優を目指すには、どうすればいい?
大学まで行って声優を目指すのは少しもったいない気もしますが、意外と大学卒の声優さんは多いです。なかには有名大学出身の方も。
大学卒業後に専門学校に行く道もありますが、莫大なお金がかかってしまいます。
金銭的に余裕があるのであれば別ですが、そうでないのなら養成所か劇団ですね。
個人的には養成所がベストかなと思います。
養成所で声優の技術を学び、さらに別の養成所に進む方もいますし、演技の勉強をしたくて劇団に進むという道もあります。
- どんな声優になりたいのか
- 目指すべき声優さん
などが決まっていると、養成所選びもすんなり決まります。
将来的に所属したい事務所(もしくはプロダクション)さえ決まれば、その事務所と提携している養成所に入所するのみです。
入所オーディションがあるところがほとんどなので、まずは合格を目指しましょう。
受からなければ何も始まりません。
先輩たちの体験談・アドバイス
先輩の声優さんたちは、いつ声優を目指したのでしょうか?体験談やアドバイスを調べてみました。
私が本格的に声優として活動しはじめたのは高校生の時でしたが、もともとは歌手になりたくて小学生のうちからオーディションを受けていました。
今は声優は小学生や中学生にも人気がある職業ですし、実際に小学生や中学生で声優として活動している声優さんもいらっしゃいます。
(中略)意外なところかもしれませんが、学校選びって結構重要です。私は小学校は東京の区立小学校でしたが当時オーディションをたくさん受けていた時はちょこちょこテレビのお仕事をさせていただいたことがありました。
が、こういうのって周りの許可がないとできないもんなんです。学校で撮影がOKか、とか、友達と映っている画が欲しい、とかがあっても、学校や友達に協力してもらえなければできません。
家族に話すことができるような関係性なのであれば、なるべく家族に声優になりたいということは伝えておいたほうがいいでしょう。
未成年のうちは仕事をするにも親の許可が必要になります。事務所に所属するにしても、未成年の判断だけで契約を交わしたりすることはできません。
応援してもらわないと、なかなか未成年のうちから声優としての活動をするのはむずかしいですからね。
僕は、中学を卒業して、ダブルスクールみたいなイメージで高校をベースに、週3,4は学校にいって午前中は高校の授業をやって、午後は全部レッスンでした。
午前は、普通の高校と同じように、数学とか英語とか一般的な授業を受けました。午後は発声練習とか声優のレッスンですね。基本的には劇のレッスンをしています。
まだ夢は実現していませんが、いろいろ調べれば、方法はいろいろあると思います。
出典:ネット調査
「声優になりたい!」という思いが大切
声優は中学生からでも、年齢に関係なく目指すことができます。
でも、単なる「憧れ」だけで目指してなれるほど簡単なものではありません。
声優へのみちは、「厳しい、イバラの道」であることは間違いありません。
声優になれたとしても、その仕事は不安定で、常に次の仕事を意識したスキルキープ・スキルアップも必要です。
万が一のことを考え、何があっても後悔しないという覚悟がない人は、声優へのチャレンジは諦めた方がいいでしょう。
また、家族がいらっしゃる場合は、必ず家族と話し合って、了承を得た上で結論を出すことをおすすめします。
中学生・高校生・大学生から声優を目指す方法 まとめ
要点
- 中学生は高校進学を第一に考える
- 高校生は専門学校、養成所、演劇など選択肢が豊富
- 大学から専門学校へ通うにはお金がかかるので、おすすめするなら養成所(もしくは劇団)
- 保護者の理解も必須
- 結局どこに進んでも、声優になれるかどうかは本人のやる気次第
なんといっても声優業界は「経験」がものをいう世界です。
声優としての技術経験、学生生活で経験したこと、どんな経験が役に立つかわかりません。
無駄だと思っていたことが、意外なところで役立つこともあります。
学生で「進路を決めなければいけない!」という気持ちはわかりますが、焦る必要はないです。
20代、30代から声優を目指して成功する方だっています。
まずは本当に声優になりたいのかじっくり考えること、さらに保護者の方にも将来声優になりたいと思っていることをしっかり理解してもらいましょう。
おすすめの声優養成所・スクール
最後に、当サイトでおすすめの声優養成所・スクールを紹介しましょう。
インターナショナル・メディア学院
インターナショナル・メディア学院は、堀川りょうさんが学院長をされており、ここ数年右肩上がりで急速に拡大している養成所です。
IAMエージェンシーやアズリードカンパニーを受け皿に持ちます。
あまり声優養成所がない地方にも分校があるので、地方の人にはおすすめです。
入学にあたって年齢制限はなく、50歳以上を対象にした声優シニアクラスもあるので、年を重ねてから挑戦したい方も安心して通うことができます。
【ジャンル】声優養成所
【場所】全国に19箇所(東京、札幌、仙台、八王子、横浜、秋葉原、柏、宇都宮、大宮、新潟、長野、金沢、浜松、名古屋、大阪、高松、岡山、広島、福岡)、海外(ハワイ校/香港校)
※その他、オンライン校が全国にあります
【期間】2年間
【費用】月謝制(入所金:108,000円、月謝:ベーシックコース月謝43,200円 年間518,400円+108,000円=626,400円/アドバンスコース(2年目)月謝54,000円 年間648,000円)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 IAMエージェンシー、アズリードカンパニー
オンライン説明会・LINE相談会も実施中
日本ナレーション演技研究所(日ナレ)
「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。
6つのプロダクションにはそれぞれ個性がありますが、メインのアイムエンタープライズや、最近力を持ってきたヴィムスなどで考えると、アイドル声優になりたい人や個性の強い人、マルチに活躍したい人向きだと言えます。
また、年齢制限が15歳から40歳までと、他の声優養成所・スクールに比べると幅広いのが特徴で、週1回クラスもあるので、社会人でも働きながら声優を目指すことができます。
気になる点は、所属オーディションがかなり難関であることで、おそらく他の養成所の比ではないと思います。
日ナレは養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。
能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。
【ジャンル】声優養成所
【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台
【期間】1年~
【費用】
・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円
・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円
・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円
※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/
総合学園ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。
その特徴は、プロダクションとの連携に力を入れていることで、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。
年齢制限はなく、夜間のコースもあるので、働きながら声優の勉強をすることができます。
難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。
【ジャンル】声優スクール
【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)
【期間 声優専攻2年間
【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/