日本国内に声優養成所はたくさんあります。
それぞれ特徴がありますから、養成所を選ぶには、その特徴をしっかり確認して自分にあったところを探す必要があります。
そこで、今回はケンユウオフィス付属養成所「talkback」について詳しく紹介しましょう。
Contents
ケンユウオフィス付属養成所「talkback」の概要
「talkback」は声優事務所である「ケンユウオフィス」を受け皿に持つ声優養成所で、声優の堀内 賢雄さんが設立したプロダクションです。
所属人数は少なめの小さなわりと新しいほうの事務所です。
仕事は外画が主で、アニメもあると聞きます。ただ、仕事数は少ないイメージがあります。
実際に預かりになっても、年間を通して仕事やオーディションが入ってくるのは片手で数える程度である可能性も視野に入れておきましょう。
「talkback」とはどのようなところか
以前は大阪校がありましたが現在は募集していないようです。
その代りに、現在は、関西の「K.N.P.S,BRAINS」という養成所の協賛をしており、ここから同じく協賛しているプロダクションとともに、優秀な人は事務所の預かりにするそうです。
こちらの養成所は「ケンユウオフィス」へ所属するためのルートの一つですが、「talkback」とはまた別物ですので、今回は説明を省略させて頂きます。
ただ関西圏にお住まいで興味のある人はURLを載せておきますので見に行ってみてください。
https://www.youseijyo.com/
コースの内容
課程は二年間で、本科→研修科となっています。
一年目の本科修了時に進級審査がありますが、飛び級制度もあり、優秀な人は研修科を飛び越して「預かり生(ジュニア)」になることもあります。
預かり生になった後は、その後の業績により正式にケンユウオフィスの所属になれるかどうかの査定があります。駄目だった人は事務所を去ることになります。
また、本科や研修科とは別に、リトライ科というものがあり、あまりほかの養成所では見かけないシステムなので、これはこの養成所ならではの特徴と言えます。
リトライ科は、ほかのプロダクションにジュニア(預かり)として仮所属してはいたけれども、その後の審査で正式な所属にまでたどり着けずに辞めざるをえなかった人のための救済クラスです。
正式に事務所に所属していた人は対象外で、あくまでも預かりであった人のみが通えます。
それぞれの科を具体的に紹介しましょう。
~本科~
本科のクラスは3クラスあり、1クラスは25人で、本科の合計は75人になります。
レッスンは週2回で各2時間ずつあります。
平日(17時半~19時半、または、19時50分~21時50分)にレッスンがあるクラスが2クラスあり、土曜日(10時半~14時45分の1日2コマまとめて)にレッスンがあるクラスが1クラスあります。
レッスン内容は、発声、発音、アクセント、身体作り、シアターゲーム、セリフ、読解、演劇などの訓練でよくするようなエチュード、戯曲、朗読、ナレーションなどです。
~研修科~
研修科のクラスも3クラスあり、1クラスは25人で、研修科の合計は75人になります。
レッスンは週2回で各2時間ずつあります。
平日(17時半~19時半または19時50分から21時50分)にレッスンがあるクラスが2クラスあり、日曜日に(10時半~14時45分の1日2コマ)レッスンがあるクラスが1クラスあります。
レッスン内容は、1コマはマイク前の演技やマイクワーク、役作りを勉強して、もう1コマは、年に2~3回ある事務所のマネージャーも観に来る発表会に向けたレッスンです。
この発表会は、事務所の所属オーディションにも深く関わってくる大事なものとなってきます。
入所金:165,000円
年間授業料:264,000円(本科・研修科同じです)
~リトライ科~
リトライ科は、10人~20人くらいの1クラスのみで、10か月という短い期間で判断をされます。
レッスンは毎週木曜日の13時~15時のみです。
資格として、声優事務所に1年以上預かりでの所属経験者、または、劇団や顔出しのプロダクションに所属して実績のあった人のみに限られていますのでご注意ください。
入所金:77,000円
授業料:毎月19,800円
このほかに、オプションクラスというものがあり、これもあまりほかの養成所では見られないシステムで、どちらかというとワークショップ的な感じです。
義務ではなく、通常のクラスに通っている人の任意で、もっとレッスンを受けたいと思えば受けることができます。
レッスンでやるテーマが毎月変更されるので、自分が受けたい授業があるときのみ通うことができます。
チケット制なので受けたいときに受けられることはとても良いシステムです。
ちなみに、チケットは1回2,200円とかなりお手頃価格です。
「talkback」の良いと思う点
リトライ科があるのはとても良いことだと思います。
ジュニアから所属になれないのは、マネージャーさんとの相性であったり、事務所とのカラーの違いであったり、また運が大きく左右する面もありますし、ケンユウオフィスのホームページにも書いてある通り、同期とのバランスであったりもします。
ですので、預かりでダメだったけれども、別の事務所に入ったら売れたということもままあるので、本来は預かり時代にできたつてで直接事務所に入るのがベストですが、つてのない人にとっては養成期間も10か月と短い期間ですみますし、大変ありがたい救済システムであると言えます。
もう一つ良い点は、「ケンユウオフィス」さんは、外画のお仕事が多いこともあり、また、主催者が声優という役者側の人ということもあり、所属している声優はいかにもなアイドル声優的しゃべりではなく、ナチュラルな、または外画系のお芝居をされる方が多いようです。
ナレーションはやはり仕事が少ないのかなという感じで、あまり得意な人は少ないのかなという感じだそうです。
「talkback」のいまいちだと思う点
いまいちな点は、預かり所属でも養成所に通わなければならないとのうわさがあります。
養成所というよりはもしかすると勉強会的な感じかもしれません。毎月1.1万円かかりますので計算に入れておきましょう。
もう一ついまいちな点は、やはり仕事が少ないことでしょうか。
この事務所で食べていくことは相当難しいと思います。(すみません!これを読んでいる方には是非良い事務所に行って成功していただきたいので正直に書かせていただきます。)
もちろん、ものすごーく運と才能がある人であれば別なのかもしれませんが、預かりになっていた人の話を聞く限りでは大変微妙な感じです。
また、事務所のホームページにある活動履歴もほとんど同じ方が載っており、特に女性はその傾向が強いです。
最後にもう一ついまいちな点は、所属声優を見る限り、養成所である「talkback」出身者のではない別の事務所から来た人の割合が多い印象を受けます。
出演履歴もおそらく以前の事務所のものなのではないかなと思われるものも多いです。
ほかの事務所を離れた人の受け皿的な印象も受けました。
「talkback」の口コミ
「talkback」の口コミを調べてみました。
出典:ネット調査
「talkback」はこんな人におすすめ
いかがでしたでしょうか?
まとめると、母体のプロダクションである「ケンユウオフィス」は外画が主に多く、全体的な仕事数は少なめです。
養成所の「talkback」のほうは、リトライ科や、オプションクラスがあるなど、ほかの養成所ではあまり見かけない大変良いシステムがあります。
わりとここまで仕事が少ない少ないと書いてきましたが、所属している人の人数も少なく、また、年齢層も広いので、ほかの人とかぶる率も少ないのではないかと思います。
ここは、「自分が仕事をこの事務所にとってきます!そのぐらいの声優・役者になります!」というくらいの気合で頑張れるような人に向いていると思います。
おそらく、自分で外部のクライアントにバンバン営業をかけていけるような人のほうが望まれているのではないでしょうか。
ワークショップもたまにやっているようですので、一度雰囲気を確かめに行ってみるのもよいかもしれません。
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