オーディションってよく聞きますが、経験のない人にとっては疑問だらけだと思います。
一体どんなことをするのか?どんな格好で行ったらいいのか?何に気をつけたらいいのか?
今回は、声優のオーディションについて、疑問点を一気に解決していきましょう。
Contents
声優オーディションの種類は?
まず声優のオーディションというものには、大きく分けて3つあります。
1つが、「養成所に入るためのオーディション」。
もう1つは、「事務所に所属するためのオーディション」。
最後に、「事務所や劇団に所属している人が受けるオーディション」です。
「養成所に入る際のオーディション」は、セリフ、パントマイム、朗読、音感、一般常識などの中から行われることが多いです。
「事務所に所属する際のオーディション」では、事務所にもよりますが、だいたいCMなどのナレーションとセリフであることが多いです。
「事務所や劇団に所属している人が受けるオーディション」は、実際に作品や番組などで必要なものにそくしたセリフやナレーションでオーディションが行われます。
今回は、この「事務所や劇団に所属している人が受けるオーディション」について詳しくご説明します。
事務所や劇団に所属している人が受けるオーディションの詳細
事務所は劇団に所属している人が受けるオーディションの種類には、
・新番組のアニメのオーディション
・ゲームのキャラクターのオーディション
・マスコットキャラクターのオーディション
・CMナレーションのオーディション
・テレフォンサービスのオーディション
など様々あります。
ただ、洋画の場合はほとんどオーディションはありません.
アニメのオーディションだと、だいたい6役くらいがオーディションで選ばれます。
1役を数十人で争うこともあれば、ビッグタイトルだと百人単位の人が受けるオーディションもあります。
オーディションの受け方
事務所に所属している方、養成所に通っている方はどうやったら受けられるのかについて、説明しましょう。
基本的に公募されている以外のオーディションは、「このオーディションを受けたいから受けよう」と自分で勝手にオーディションを受けられるのではなく、自分の意志とは関係なく、マネージャーが「こいつに受けさせてみようか」と選抜します。
アニメのオーディションの時期は、だいたい番組改変期が4月、7月、10月、1月頃にあるので、放送1か月前には収録が始まるため、オーディションが放送の2~3か月前に集中します。
そのころに、この作品がアニメ化するなどの話を小耳にはさんだら、マネージャーにこの作品を受けてみたいという旨をかるーくちょっと言っておく人もいらっしゃいます。
もちろん受けさせてもらえるかどうかはわかりませんが、マネージャーも人間なので候補に出すときに思い出して入れてくれる可能性もあります。
ですが、マネージャーの心の負担にならない程度にかるーく言っておくほうが良いかもしれません。
オーディションを受けるときの身だしなみ・服装
事務所所属オーディションの時とは違い、眉をしかめられるような服装でなければ何を着て行っても問題ありません。
みなさん普段どおりの思い思いの格好をしています。
もちろんおしゃれをしていく人もいますし、人によってはキャラクターの雰囲気になんとなく合わせて(コスプレとかではなく、例えば男の子役ならパンツとか、おとなしそうな役ならそんなイメージの服などです。)という人もいらっしゃいます。
また、目立つ服装を意識している人もいらっしゃいます。
オーディションにはたくさんの人が受けに来るわけですから、少しでも印象を持ってもらいたいということでしょう。
前の現場からはしごして来られる方もいるので、本当に普段通りのファッションの人もいらっしゃいます。
オーディションではどのようなことをするのか?
アニメのオーディションの場合は、数日前から前日までにキャラ表とセリフが書かれた原稿、あれば大まかなストーリーなどの概要が書かれた資料が渡されます。
原作を読んで把握しておきたい人は原作を自分で購入して読んでおく人もいます。
これは読みたい派と読みたくない派(知らないままのほうがいい)にわかれ、どちらが良いというわけではありません。
当日は、クライアント様から作品や役柄についてなにか説明があればお話しがあり、そのあとブースに入り、マイクの前で事前に渡されていた原稿を読むことになります。
たいていは一人で読みますがまれに掛け合いの時もあります。
セリフはそのキャラクターをよく表しているようなものが多いです。
ブースに入ったら、何らかの指示のあと、Qランプがついてから「所属事務所名・名前・役名」を言ってからセリフに入ります。
1回読んでみて、「もう少しこんな風に読んでみてもらえますか?」などの要望があり、それに沿って2度目の演技をします。(要望がない場合もあります。)
また現場で声を聴いてみて、「ちょっとこっちも読んでみてよ」ということになる場合もあり、受けたキャラクターとは別のキャラクターに決まることもあります。
収録が終了したら後日、収録した音声をもとに、音響監督とプロデューサー、場合によっては原作者が相談して配役を決定します。
ゲームのオーディションはアニメのオーディションとだいたい同じですが、ゲームがアイドルものだったり、ゲームだけではなくその後の展開があり歌うことが重要になってくる場合は、事前にカラオケなどで歌を録って提出することもあります。
当日、オーディションの際にビデオカメラが回っていることもあります。
またゲームの場合、ビッグタイトルだったりするととにかく情報の流出は避けなければならないので(もちろん情報に関してはビッグタイトル関係なく解禁になるまではすべてにおいて漏らしてはなりませんが、特に徹底している場合は)、事前に受けるキャラクターなどは知らされず、もちろんキャラ表もない状態で当日現場で渡されて数回読むだけで受けることもあります。
当然原稿も持ち帰らずに回収されます。
オーディションの合否がわかるまでの期間は?
オーディションの結果が出るまでの期間は本当に様々です。
数か月たっても出ないこともあります。
めぼしい人が見つからなかったり、前回はこういう人たちを読んだけれども、やっぱりこのキャラクターにはこういう人たちが良いのではないかと方針自体が変わり、もう一度オーディションをやり直している場合もあります。
早いときは数日後には結果が出ています。
結果については、事務所からの何かの連絡のついでに教えてもらえたり、マネージャーに自分から聞きに行ったりします。
知らされる前にメディアで発表されていて周りの人のほうが先に知っている場合もあったりします。
先輩たちからのアドバイス
声優オーディションを受けた経験のある先輩たちからのアドバイスを紹介しましょう。
地元のPRアニメが長期的に制作されることになったので、声優が募集されることになりました。
東京で声優活動を夢見ていたのですが、まずは腕試しにと考えてオーディションを受けることになります。
声優としての能力を測る試験では、私の他に一人の女性が参加していました。
彼女と私は年齢も声の質も似通っていたので、審査員の方々は悩みあぐねていたように思います。
オーディションで出された課題は、地元の観光名所を女子高生風のキャラクターとして 演じるというものでした。
それなりに歴史や観光資源の勉強をしていたつもりですが、いくつか読めない漢字がありました。
一方の参加者の女性は、感情を込めながら台詞の言い間違いもありません。
オーディションの翌日、一本の電話がかかってきました。アニメの声優が私に決まったとのことです。
その結果を受けて良かったと思うことがあります。
オーディション終了後に、負けを認めて声優希望を辞退しなかったことです。
精神的に落ち込んでいましたが、最後まであきらめないで待ち続けて良かったです。
声優オーディションは、一般的に「エントリーシートの提出」「書類選考」「スタジオ審査及び面接」という流れで行われます。
まずエントリーシートですが、市販の履歴書でよい場合と、プロダクションから書式が指定されている場合があるので、応募要項をよくチェックしましょう。
丁寧に手書きし、しっかりと長所を伝えてください。
顔写真は、剥がれた時に備えて裏面に氏名を書いておくとよいでしょう。
オーディションの際の服装は、スーツでなくても大丈夫です。
男性の場合は、白シャツにジーンズなどの爽やかなカジュアルスタイル、女性の場合は、ワンピースなどの清楚なスタイルにナチュラルメイクがおすすめです。
派手な柄の服は、面接官によって好みが分かれるので、避けたほうがよいでしょう。
そして、オーディションを受けている時は、話す内容だけでなく、態度も見られています。
アピールに躍起になりすぎて、普段の悪い癖が出てしまわないようにしましょう。
大学生のころ、私はたまたま本屋さんで声優に関しての本を見ていたのですが、その本に写っていたた声優さんがとても魅力的に感じ、声優になるためのオーディションを受けることになりました。
プロの声優さんになって声優として本格的に活動したかった私は、できる限り声優についての本を読んだり、インターネットで声優になるためにはなど、声優に関してのことを詳しく調べたりしました。
とても声優というお仕事は素敵なお仕事に思えたために、私はプロの声優になるために、歌や発声練習などたくさんの練習をしていくように。オーディションの審査では歌と演技の審査を行いました。
しかし、私は練習の甲斐もなく、全く本番で練習の成果を発揮することができませんでした。ガチガチに緊張してしまったのもありましたが、本番やプレッシャーにものすごく弱かった私は、全くと言っていいほど内容のない棒演技と、酷い歌を披露してしまったのでした。
そのために、審査員の方々も全く目が笑っていませんでしたし、つまらなそうでした。ああ、これは確実に不合格だろうなとそのときすぐに直感することができたのでした。
そして、案の定不合格だったのです。
そのオーディションでの惨敗の結果、私は自分に強くなることと、本番でも強くなれるように、精神面をトコトン鍛えるようにしていきました。
ボーカルスクールなどに通って歌の練習を本格的にしたり、知り合いの方に頼んで、プロの声優さんに声優になるための心構えなどを教えていただきました。
その結果、私は本番での気持ちの持ち方、本番でもプレッシャーに負けないコツを、ちょっとずつつかんでいけるようになったのです。
今でもオーディションを受けさせてもらっていますが、以前よりも良い評価をいただけています。
出典:ネット調査
オーディションに受かったら
いかがでしたか?オーディションについて少しは見えてきたでしょうか。
例えばアニメのオーディションにうかれば、そのあとワンクールなりツークールなりお仕事が保証されます。
リアルな話ですが、ランクがついている人なら1本のアニメのレギュラーでだいたい月4話として10万円は生活が保証されます。(出演のない回もありますが・・・)
つまり生活がかかっているわけです。
この1つ1つのオーディションに受かるかどうかが声優として食べていくために非常に重要であることはいうまでもありません。
受からなくても落ち込まずに次を目指そう!
オーディションにうかる以前に、マネージャーに候補として出してもらえるような関係を作っておくこと、自分はこんなことができるんだと知ってもらっておくことも重要になってきます。
そして最後に、先にお話ししたことと矛盾するようですが、もしオーディションに落ちてしまったときは、あまり深刻に落ち込まないでくださいね。
なぜなら、オーディションというものは1役に1人しかうからず、大半の人が落ちるわけです。
いまご活躍されている人もたくさんのオーディションに落ちています。向こうのイメージする役に合う合わないもあります。
いちいち落ち込んでいては身が持たないのです。
それよりも、一度反省したら、前向きに「次はうかってやる!」という気持ちでいていただきたいと思います。
この記事→オーディションの受け方・服装・内容や対策方法 も参考になるよ
おすすめの声優養成所・スクール
声優のオーディショを受けるためには、まず、声優になるためのスキルを磨く必要があります。
それには、声優養成所やスクールに通うのが近道!
最後にすすめの声優養成所・スクールを紹介しましょう。
日本ナレーション演技研究所(日ナレ)
「日ナレ」はアイムエンタープライズなどが受け皿となっているので、自信をもっておすすめできる養成所です。
6つのプロダクションにはそれぞれ個性がありますが、メインのアイムエンタープライズや、最近力を持ってきたヴィムスなどで考えると、アイドル声優になりたい人や個性の強い人、マルチに活躍したい人向きだと言えます。
気になる点は、所属オーディションがかなり難関であること。おそらく他の養成所の比ではないと思います。
養成期間が他に比べて長いですし、留年も入れると最大で6年間ありますが、飛び級制度もあるので、売れている人の中には1年で事務所所属になっている方もいます。
能力さえあれば早くプロになれることは非常に魅力的です。
【ジャンル】声優養成所
【場所】本社は東京(スタジオが全国に17箇所(代々木、お茶の水、立川、町田、池袋、大宮、所沢、柏、千葉、横浜、大阪、難波、天王寺、神戸、京都、名古屋、仙台
【期間】1年~
【費用】
・週1回クラス:入所金:10万円(仙台校は5万円、高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)20万円
・週2回クラス:(お茶の水校/名古屋校/大阪校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)36万円
・週3回クラス:(代々木校)入所金:10万円(高校生は5万円)/年間受講料:4月生(4月から翌年3月まで)50万円
※料金の詳細は公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/
アミューズメントメディア総合学院
アミューズメントメディア総合学院の魅力は、声優事務所のオーディションを75社も受けられることです。
また、レッスンスタジオのほかに、「AMGスタジオ」というアフレコスタジオや、小さな収録ブースを備えていて、生徒さんなら申し込めば放課後などに使用させてもらうこともできます。
プロ仕様の機材を使用できるなんて、なかなかないことですから、恵まれた環境といえるでしょう。
ただ、学費はかなり高いので、その点には注意しましょう。
【ジャンル】専門学校
【場所】東京都渋谷区
【期間】本科/全日2年
【費用】声優学科 初年度 入学金:10万円/授業費:88万円/施設設備費:20万円/演習実習費:10万円 合計128万円
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 専門学校のため、提携プロダクション自体はありませが、複数のプロダクションのオーディションが受けられます。
LINEからも無料で資料請求できます
総合学園ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは専門分野を学び就職・デビューを目指す学校です。
その特徴は、プロダクションとの連携に力を入れていることで、プロダクションの代表や現役声優を講師に招くだけでなく、希望する学生全員がオーディションに参加することが可能です。
ただ、難点は学費の高さで、全日制は、1年間で100万円以上かかります。
学費ローンを組むことができますが、自力での返済はかなり厳しい額といえますが、それだけの価値があるという口コミが多いです。
【ジャンル】声優スクール
【場所】全国に16箇所(札幌、仙台、柏校、大宮、新宿、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇)
【期間: 声優専攻2年間
【費用】 約105万円 (※入学金、1年次学費の合計。別途、施設・教材・実習・諸費用が必要)
※料金については公式サイトから資料請求してご確認ください
【提携プロダクション】 マック・ミック、原オフィス、アトミックモンキー、プロースト!、スリートゥリー、トライストーン等
\資料請求は無料/